素晴らしきパートナーを得て
エピソード満載の制作ですが、
もう一つ、奥様大活躍のお話があります。
この居酒屋「五呂八(いろは)」さんの
出入り口の上のひさし。
年月を経て、何とも言えない味わいを
感じるのですが、
残念なことに、ひさしの上の部分が
どんな作りになっているのか、
頂いた写真からは情報が読み取れない〜
悩んだ末、奥様に相談してみました。
そしたら、後日、希望通りのアングルの写真が
メールで届いたのです。
なんと!
奥様はご主人にバレないよう
細心の注意をしながら、
お店で脚立に登って撮影してくださったとのこと!
女性が1人で、支えてくれる人も無しに
脚立に登って撮影だなんて!
なんと申し訳ないことを
お願いしてしまったものかと、
後日お話を伺った時は冷や汗ものでしたが。
奥様はそんな話も、本当に楽しそうに
笑って話されるのです。
私が最高のパートナーだと、
言わずにいられない気持ち、
お分かりになれるでしょ?
きっと、お店の切り盛りで
どんな大変なことがあっても、
前向きで明るくて、
どんなことでも楽しんでしまえる
この奥様の支えがあったからこそ
ご主人様も長くお店を続けてこられたのでしょうね。
なんて素敵なご夫婦!
さて、ほぼほぼ完成した作品の写真を
お送りして確認頂いたところ
追加として、お店の入り口の脇に置いてある
台車と発泡スチロールの箱を
作って欲しいとご希望がありました。
毎日仕入れの時使っている物だそうです。
そうそう。
そうなんです!
記念写真とかだと、
他所に片付けられがちな何でもない物にこそ
日々の大切で何気ない日常の思い出が
込められているものなのですよね。
その方の生きて来た確かな足跡の一つ。
そう言えるかもしれません。
私のミニチュアは、そういうものを
一つ一つ丁寧にすくい上げることが
何より重要な使命であり、
お客様にご提供できる1番の価値なのです。
ということで、台車以外にも
きっとたくさんの思い出があるであろう
ある物もお作りして完成となりました。
いよいよ納品です。
奥様が練りに練った
最高のサプライズ贈呈式の
楽しいエピソードは次回にて。
お楽しみに!