都内にあったテレビドラマのロケにも使われたという歴史ある門を制作させて頂きました。 ご事情があって、築100年は経つであろうお屋敷と門を解体し、マンションに建て替えることになったご依頼主。 周辺の住民の皆さんにとっても、町の風景の一つとして愛されていて、惜しむ声もたくさんあったそうです。 それもあって、せめて門だけでも何かの形で残せないものかと2年くらい、あれこれ方法を探されていたそうです。 そして、ネットで私のサイトを見つけられ、ミニチュアで残す方法があると分かった瞬間、救われる思いがした、とお話くださいました。 ご依頼頂いた時は、幸いまだ、門の解体は始まっていなかったので、何度か訪問させて頂き写真をたくさん撮らせて頂きました。 また、解体が始まってからも、制作に参考にするために、一部の鬼瓦などを 処分しないで残して頂くなど。沢山のやりとりをして、ご協力を頂きました。 本当に、思い出を残すミニチュアは、お客様との二人三脚、共同作業でした。 引き渡しは、新築したマンションのエントランスに用意されたガラスケース内に設置する形で行われました。依頼者ご夫婦と息子さん達が立ち会われて、ミニチュアの門が収まったガラスケースを前に、お父様は、長い時間佇まれて、幼少の頃からの思い出のお話しをされ、ご家族で歓談の時間が続きました。
お客様の声
制作を依頼して本当に良かったです。門を建てた父も天国から毎日見ていると思います。 思い出が詰まった建物を残せないために、苦しい思いをしている人に、ミニチュアで残す方法があることが、この門のことをきっかけに、伝わることを願っています。