以前制作をご依頼いただいて納品済みの「BAR TRACK」の店舗ミニチュアについて、 改めて感じたことがあります。
BAR TRACKは、単にお酒を飲むためだけの場所ではありません。 そこにはアナログレコードがあり、その一枚一枚に刻まれた音楽を、できる限りベストな音で届けるための「音づくり」があります。
スピーカーやオーディオ機器、レコード、店内の空間。 それぞれが組み合わさることで、BAR TRACKならではの「音のある時間」が生まれています。
私は、この考え方が、私たちミニチュアドールハウスRUNAが大切にしている 「思い出を残すミニチュア」 という考え方と、どこか似ているように感じました。
レコードに刻まれた音楽を、ただ再生するのではなく、その音が最も心に響く空間をつくる。 私たちも、建物をただ小さくするのではなく、そこにあった時間や、人の記憶、思い出まで感じられるようなミニチュアをつくりたいと考えています。
形は違っていても、どちらも大切にしているのは、もしかすると「記憶」なのかもしれません。
長く愛されてきた場所を、次の世代へ BAR TRACKは、長い年月にわたって営業されてきた、価値ある場所です。 そこには、お店をつくってきた方々の思いだけでなく、訪れた多くのお客様の時間や記憶も積み重なっています。
今回制作させていただいた店舗のミニチュアには、単なる「店舗模型」とは少し違う役割があるのではないかと、私は感じています。 それは、 長く大切にされてきた場所の記憶を、次の世代へ継承していくためのシンボル。 実際の建物や空間は、時代とともに変化していくことがあります。 けれど、その場所で生まれた思い出や、そこで大切にされてきた文化まで消えてしまう必要はありません。 小さなミニチュアとして残すことで、 「ここには、こんな場所があった」 「こんな音が流れ、こんな時間を過ごした」 そんな記憶を、未来の人たちに伝えていくことができます。
「思い出を残すミニチュア」ができること 今回のBAR TRACKの制作を通して、私たちがつくっているものは、建物の模型だけではないのだと、改めて感じました。
店舗、家、学校、仕事場。 長く使われてきた場所には、それぞれに物語があります。 その場所が持っている空気や時間、人の思いまで、小さな世界の中に残していく。 そして、次の世代へ手渡していく。 それが、ミニチュアドールハウスRUNAが掲げる 「思い出を残すミニチュア」 の役割なのだと思っています。
BAR TRACKの大切な店舗をミニチュアとして残す機会をいただけたことに、心より感謝いたします。 この小さなBAR TRACKが、これまで積み重ねてきた時間と、これから続いていく時間をつなぐ存在になってくれたら、とても嬉しく思います。
思い出を残すミニチュアを、未来へ。













