2024年の1年間、ずっと取り組んできた
レンタルレイアウト店「Tokyo N-Train」の
情景模型制作の仕事。
前回、デザインでのこだわりについて書きましたが、今回はコストや時間の管理について書いてみたいと思います。
今回このビジネスに関わってみて知ったことですが、このビジネスはとにかく初期費用がデカい!
レールやその周辺パーツ、コントローラー、建物などの模型、そして情景制作に使う素材類。
私達は幸いなことに縁あって、廃業された八王子N広場さんから、レールや模型など多くの設備を受け継ぐことが出来たので、初期費用はかなり抑えることができましたが、情景に関しては、N広場さんの社長のこだわりで、情景を作り込まない、あくまでお客様の車輌コレクションが目で追えなくなる様な死角を作らない、というのがありました。
ですが、私達は最初から、ミニチュア作家である私が関わる以上、時代の流れでもある「映え」を大切に作り込もうと決めていました。
つまり、建物模型以外はゼロからのスタート。
今思うと、よくもまあ、Nゲージの情景なんて経験のない人間が、これほどの規模のレイアウトの情景を制作しよう!なんてチャレンジできたもんだなぁ。
怖いもの知らずですよねー
結果としては、あの決断に微塵の後悔もありませんが。
技術に関しては、ミニチュア制作と共通することが多かったので、前回書いた様に、そんなに大きな問題はありませんでした。
問題はコストと時間。
まあ、時間もコストのうちですけど。
経験がないので、例えば1メートル四方の広さの情景に、どんな材料がどれくらいの必要で、その材料費の目算や制作にかかる時間の検討がつかない。
山や森を作るのに使用するスポンジ系のフォーリッジやライケンといった材料のパッケージや商品説明を見ても、山一つ作るのに一袋で足りるのか足りないのかなんて、書いてありません。
ネットで探してもそんな情報はありません。
そりゃそうよね。
山って言っても、作り手やデザインによって、高さも大きさもバラバラですもん。
やりながら、感覚で掴んでいくしかない。

そして、制作している時間もコストですから、トロトロしてるとオープンがズルズルと遅れてしまう。目標とするオープン日までに、どう間に合わせるか?
コストを抑えるために、まずネットで情報を集めまくりました。
YouTubeでは、情景模型のノウハウや材料の知識など参考になるものが溢れています。
気になる動画を片っ端から見ました。
そして紹介されている材料をより安く入手できる方法も研究しまくりました。
結果、いやぁ百均は凄い!
どれだけ助けられたことか。
情景模型制作に役立つモノの宝庫なんです。
ただし、その宝物を見つけるために、相当足を運びましたよー
車で行ける範囲の百均には殆ど行きました。
何度も、ね。
お陰で、欲しい素材はどの店なら入手可能か、近隣の店舗状況をかなり把握できました。
材料コストの問題はかなり解決しましたが。
時間、ですよねー
こればかりは、最後は自身の時間を使うしかありません。
単純作業や下準備はかなりボランティアを申し出て下さった友人知人に助けて頂けました。
これは本当にありがたかった!
今でもお世話になった方々には感謝しています。
しかし、細部の作り込みやテクスチャーといった仕上げは私にしか出来ません。
オープン予定までにどこまでやれるか?
プレッシャーは半端なかったです。
1番頑張った日だと、朝9時前から夜10時頃まで制作にかかり切り、なんてことも。
誤解がない様に言っておきますが、ブラックじゃないからねー(笑)
チームメンバーにも、倒れたら大変だから無理するなってずっと言われてましたし。
ただ、私がそうしたかったんです。
頭の中で描く情景が、本当に狙い通りに形に出来るかが早く見たかった。
早く形にしないと安眠出来ないんですもん。
気になって気になって。
思いついた技術的アイデアが本当に実用可能かを少しでも早く検証したい、活用したい、という探究心もありましたしね。
夢の中でも制作してたなぁ(笑)
大変ではありましたが、本当に達成感のある楽しい仕事でした。
毎日、神様が何か、見えない存在に応援されているかの様な感覚がありました。
行き詰まって手が止まってしまったところを、時間が無いので放置しておいたら、後でそれが良い結果を生むなんて、度々のことでしたし。
まじでジオラマの神様っているんじゃない?
日本は八百万、そこら中に神様のいる国ですもんねー

結果、約11メートル✖️4メートルの巨大な土台の上に、約1年で情景模型を作り上げることが出来ました。
自画自賛になりますが、この規模のレイアウトの情景を、ボランティアに助けて頂いたとは言え、8割を1人で作り上げるなんて、そうそうやれる事じゃないと思ってます。
しかも処女作ですよー!
そこは誇りに思いたい。
そして、私を助けて下さったボランティアの皆様と、私のミニチュアドールハウス作家としての実績とクオリティに賭けて、この大仕事を任せてくれた「Tokyn N-Train」のチームメンバーに感謝を捧げたい。
本当に本当にありがとうございます!
まだまだ、これからも情景模型をブラッシュアップしていく、そして、次なる展開に進んでいく仕事が待っています。
これからもよろしくお願いします!










